“
- DIARY | KEIKO KITAGAWA OFFICIAL WEBSITE (via joodle)
忘れもしない10年前、セーラー戦士役の最終オーディションで
歌や踊りなど何か一芸を披露する、という審査があったのですが、
ごくごく普通の冴えない高校生だった私は何も一芸を持ち合わせておらず
オーディション前夜まで何を披露するか決められずにいました。
就寝前、私はとうとう思い詰め、サツマイモを半分に切ってラップで包み
彫刻刀と一緒に鞄の中に入れました。
そして当日のオーディション会場では容姿端麗で、
歌やダンスやバレエ、新体操など才能豊かな少女たちに紛れ
もうどうにでもなれと惨めな気持ちで審査員の前で黙々と芋版を彫って合格しました…
田舎から芋を持って上京した17の私は現実に打ちのめされ
神戸までの帰りの新幹線では「落ちるなら芋で落ちた。」と何度も強く思いました。
今では、芋があったから今の自分がいる、と強く思っています。
芋版で合格にして下さったお心の広い白倉さん、田崎監督には今も頭があがりません。(笑)
- DIARY | KEIKO KITAGAWA OFFICIAL WEBSITE (via joodle)